天罰とかイキリとか妄想とか川の果てとか
『動機が不純なわけないだろ』
そう言って、殻に篭って、見えすいた本性を隠して得意になっていたつもりの5月の自分に、今すぐ鉄槌を下したいほどに、後悔の念に晒されています。
もうこれで、後悔したのは何回目でしょうか。
もはや、後悔がチンケなものにすら感じられて、危機感すら抱いています。
これまでに何も為していないのに、努力と笑顔を放棄して、汗と涙と笑顔で日々を過ごす綺麗な人たちを、小馬鹿にし続けていたドブのような自分が、虚しくて、でも今更、何も変わるはずも、変えられるはずもなく、このまま時が流れていき、その記憶からはやがて、僕と言う存在は消えてしまうのだろう(この怪文は別として)、そんなことを考えながら、再び怪文を今、したためています。
今日の昼休み、誰かは定かでは有りませんでしたが、誰かの周りに人だかりができていて、廊下は何やら賑やかな様子でした。おそらく、例の体育大会のリーダー関係の人たちでした。
誰かの誕生日か、それに近い何か記念の日なのでしょう。
みんなに囲まれて誰かが祝われているのか、、あるいはみんなで何かを祝っているのか、定かでは有りませんでしたが、
一つだけ確かなのは、自分もこの景色を望んで、身の程知らずにも、あの立候補に踏み切ったと言うことです。
やはり僕はくそ人間です
結局その動機は、やはり不純でした。
所謂『カースト上位』の方たちは、人生を、フルで楽しく過ごしているようで、キラキラ光って見えました。
この学校1のパリヤも、なんとか仲間に、あの輪の中に入れないものか、そう考えて、あの6人の猛者の中に飛び込みました。
みんな、分別がしっかりしているものです。
しっかり実質無得票で敗北した僕は、
その夢の生活を、華やかな人生を、諦めざるを得ませんでした。
そして、これが、
『天罰』なのだ
と悟ることが出来たのが、今これを書いている今日です
周りが自分より、遥かに努力と忍耐を積んでいた。
たったそれだけです。この一言だけで、僕が頭の中で無意識に作り上げた、自己昇華と自慰行為にも似た、妄想と怠慢で出来上がった砂のような世界が、
無残にも、崩壊しました。
そして同時に、、この『天罰』が、何か神のような、実態のない存在が、この妄想と怠慢と強欲と自慰を繰り返す哀れな自分に、自分の愚かさを気づかせるために与えて下さったものなのだ、と信じることで、とりあえずは自我を保つことに成功しました。(砂の国同様、すぐに吹っ飛ぶかも知れないが)
さて、ここで、僕の妄想の一部を、さらけ出して行きたいと思います。
そのいちい
こうこういちねんせいのとき、じぶんはだれよりもかっこいいとおもっていました。
『『『 は?? 』』』
誰もが思ったでしょう。いや僕も今振り返るとこの1文字しか出てきません。マジで気持ち悪いですよね。きっかけは、中学でネタで言われたであろう、この一言でした。
『静かにしていたらかっこいい』
もう、正真正銘、1垓%ネタです。なのに、その時の僕は、こう解釈しました。
『あ、俺、イケメンなんや』
そうです。マジで、マジでこう思ってしまったんです。もう、これを見ている人は、インフルエンザに匹敵するような寒気が、全身に走っていると思います。今すぐにでも中学校に戻って、こんな愚かな解釈をしてしまった自分に鉄拳制裁を与えたくなりました。
こんな心持で高校へ入学した僕ですが、お察しが容易なように、持ち前の変なプライドと、圧倒的陰キャ具合によって、クラスでもほとんど悪い意味でしか目立たず、結果、学校1のぼっち高校生としての地位を確立していきました。また、陰キャラだったにも関わらず、自分はそう言う地位(陽キャラ)なのだと勘違いし、
クラスの打ち上げ
というものに迷い込んでしまいました。
普通僕みたいなド底辺がいていいような場所じゃないところで、鉄板焼きを貪っていた記憶があります。
そう、僕はあの時、確実にモテているな、という、どこかのシャムさんのような勘違いof勘違いをしていました。だから打ち上げにも躊躇なく飛び込めたのです。本当に今考えたら一年生の頃は『特に』やばかったですね。
次の、僕が天罰を受けるに至った妄想はこちらです。
そのにいい ぼくは、ひゃくぱーせんと、たいいくたいかいのりーだーのとうひょうでかてるなとおもいこんでいました。
誰かもう本当に殺して下さいマジで本当に。
だってやばくないですか??この得票数事実上0票で惨敗した僕の頭の中では、このような妄想が繰り広げられていたのですよ、?
その選挙は、立候補者が前に出て軽く意気込みを述べ、投票が行われるシステムでした。投票も終わり、本人達に集計投票結果が伝えられる時、僕はなんの根拠もなく、トップでの通過を予想してました。そしてこれが、実際の、集計が書いてある紙に、記載されていた結果がこちらです。
他の6人 正正正 ←少なくともこれくらい
筆者 一
えまって集計ミスったのかな?
ところがどっこい。これが現実です。
よく考えたらなんか変だったのです。投票の時、立候補者は、誰が挙げているか分からなくするために、有権者とは反対方面を向いて待ちます。そして聞こえてくるのは、イケメン団長の、『〇〇君がふさわしいと思ったら手を挙げてください。ーーーーはい。下ろして大丈夫でーす。』の声だけです。
勘の良い人なら分かるでしょう。そうです。
このーーーーの間の間で、大体何票くらい入ったのか分かってしまいます。その間に数えていくので、ここの感覚が広ければ広いほど、票を集めていると予想できます。ですが僕の場合、
『〇〇君がふさわしいと思ったら手を挙げて下さい。(即)はい、ありがとうございます。』
秒で勝負が察せました。
念のために一応集計結果を聞きましたが、やはり僕の欄には、『一』としか書かれていませんでした。
当然、落ちました。
ここで初めて、己の愚に気づきます。
あれ?????俺、、、、、、、イケメンでも人気者でも陽キャラでも、なんでもないんじゃないのか??
大★正★解
ヤバすぎます。本当にこう思っていたのです。なんなら、春休みとか、家にいる時で親がいない時、家のヘアドライヤーやワックスなどを駆使して、ハチマキをつけた状態で髪の毛をセットする練習をしていたレベルです。考えてみてください。帰ってきた親の目に飛び込んでくるのは、その日家を一歩も出ていないのに、何故か髪の毛をセットして、しかもハチマキをつけた状態で座っている息子の姿です。
このように、これまでの様々な勘違いの愚行の結果、僕はこのような状況となっているのです。
まさに身から出た錆、『天罰』です。正直、小中高とずっとこんな感じなので、慣れてしまいましたが。
ですが、今回の『天罰』がもし与えられていなかったとしたら、僕はこれからも、愚行に気付かないまま死んでいたでしょう。人生の半分ギリギリを前に気付けたのは不幸中の幸いです。(一説だと、19歳まで生きる時間感覚と、残りの余生の時間感覚は一緒らしいです。怖いですよね。)
でも、
業を背負ったのは、
人生のためとか、学のためとか、そんなチンケなものじゃない。
この業を背負ってもなお、さらに業を積んででも、届きたいものがある。
川は途中で果てるのかも知れません
それでもたどり着けると信じています
悪役になる覚悟はあります。
もっと『天罰』をください。
僕がさらに『成長』できるために
この業を終わらせるために