やっと分かりました。
卒業式前日になって、やっと理解できたことがあります。僕が今まで人に好かれていなかった理由です。
無意味な謙遜と被害妄想
もうこれしかありません。本当に幸運にも、最後の最後で気づくことができました。相談に乗ってくれた友人や、家族、何より考えることの大切さを教えてくれたs君には感謝しかありません。
入学式の時のあの事件以来、僕の中の自分が、二つに分裂したような感覚になっていたことに3年経った今、気づきました。
1つは、中学までと変わらず、その事件に対して、素直に驚き、喜びを持った自分、そしてもう一つは、そのあまりの喜びに反発(?)して生まれた、羞恥、勘違い、無駄な謙遜、被害妄想、という、負の要素を持った自分でした。この負の要素を持った自分と、戦おうとしなかったのが、僕の無意味な謙遜と被害妄想を加速させることになりました。
中学のときも、正直、周りの人で僕のことを好む人は少なかったと思います。(トイレしてるとこ盗撮されたり殴られたり)ですがその中でも、かけがえのないような仲間がたくさんできました。本当に嬉しかったです。
でも中学を卒業して、その仲間たちは、殆どが散り散りになりました。同じ学校に進んだ仲間も、全く別のクラスになりました。
とてつもなく不安に駆られました。また馴染めずに浮いたりしていたらどうしようとか、マイナスなことばかりが頭をぐるぐるぐるぐる回っているような感じでした。で入学式が終わりました。校長先生の話とか、誰が挨拶したとか、覚えていません。
そこからです。あの事件。
ほんとにほんとに嬉しかったです
まさか俺のこと知ってくれてた人が他校でいるとか思わんかったし。今までの、なんか、不安とかがひっくり返るくらい、僕にとってはそれくらい、特別なことでした。
ある人を好きになりました。
しかし、そこで負の感情が発生します。
ほんとに嬉しかったから、仲良くなりたい、誰でも思うことです。なのに、嫌われることを恐れ、また本当は悪く思われているんじゃないか、という、意味の分からない羞恥と被害妄想が、一気に頭を支配しました。
嬉しかったんだから、ちょっとした挨拶とか、ちっぽけなことからでもでも始められたのに。
悪癖の完成です。
この悪癖を、今でも抱えています。
よろしく👍 おはよう😃
こんな基本的なことすら言えませんでした。せっかく向こうから言われても(本当に向こうからたくさんたくさん声を掛けてくれてました。)、なんか取るに足らない自尊心みたいなのが働いて、ふてぶてしく答えたり、無視したり。そんな状況がずっと続きました。考えられません。
そして今度は、ある勘違いをかまします。
テニスでアピールすれば間違いなく付き合える。
僕が一年の時、教室内で、変にラケットを持って話しかけるようにしたり、素振りしてたりしてたのはこの思考が原因です。僕の中の負の感情が判断した、アピール方法でした。もう意味がわかりません。逆にそれでうまくいったらやばいです。だいぶこの時点で今のキャラが仕上がってきてると思います。
また、この頃から、進研模試や部活動の部内戦などの結果で浮かれ初め、自分は常に他の人より上だ、俺はできる人間だ。なぜ評価されないんだ、と内心汚れながら、
普通にクラスメイトとかに、すごいね、とか褒められたりしたときは、無意味な謙遜をして、心から喜ぶことをしませんでした。その結果、周りからは、
『自分のことをハイスペックだと思い込んでる癖に、表向きにはエセ謙虚を振る舞っているイキリ野郎』
みたいな感じで思われるようになりました。
さらにさらに球技大会。なんと僕は、こんなことを思い込んでいました。
ここで活躍したら告白されるに違いない。
は?
ハイキューを読んで少しバレーをしていただけで、自分は強いスパイクが打て、守備もできると思い込み、盛大にイキリちらしました。その結果、足を引っ張り、僕たちのクラスは優勝を逃しました。
ここまでの悪業をしながら、僕はこの時、まだ、自分が嫌われていたり、恋愛がうまくいっていなかったのを、周りのせいだ、とか、周りが一方的に嫌ってきたー、とか、とにかく周りのせいにしまくって、本当は何も努力していない自分から逃げていました。
そのような感じで2年生も終わり、いよいよ3年生です。
噂には聞いていました。ある人が僕と同じ人を好きで、必死に努力していると。
その現実から目を背け、今は部活だ勉強だなんだかんだ言って、特にそれらについても努力できず、部活引退というところまで来ました。(またその時受けた全統模試で金沢大学E判定志望者内最下位校内学年100/104位をかましました。)
らこの期に及んでまだ僕はその人を諦め切れないでいました。
そこで、やりたかった団リーダーというものに立候補することにしました。不純な動機と普通にやりたいという気持ちが半々くらいでした。
そんな男に票が集まるわけもなく、得票数1票で落ちました。ここで負の僕は、ひねくれはじめます。
『団リーダーがなんだ、偉いんか』こんな感じ。
僕の中に、砂のような、脆い何か、糞みたいな自尊心や、不純さでできた、心の殻みたいなのができました。
そんな、負の感情が自慰のために作り上げた砂の要塞を、各団の、緻密に構成され熟成された、華麗でキラキラした団演技が全て吹き飛ばして行きました。今卒業アルバムを見ても、鮮明に思い出してしまうような、圧倒的にカッコ良すぎるものでした。
それを見た後、僕は膝から崩れ落ち、人のいる前で号泣しました。いろいろな面で負けを確信したからです。その時先生に慰めてもらった情けない記憶は、一生忘れません。自己嫌悪に陥り、何度も精神が病みました。そしてなんやかんやで今があります。
本当に、3年間を無駄にしたなと思います。今も、自分の中には、負の感情が居座っています。これを背負ったまま生きていける自信は、正直ありません。
ですが、一回背負った以上は、覚悟して、大学生活(?)から始まる、残りの人生に挑んでいきたいと思います。
卒業式後に何も予定がないのも、この3年間を物語っています。この3年間が、自分の中で最悪の3年間にできるように、これから頑張っていきます。
最後にお願いがあります。明日、もう一人の僕が、写真撮ってって言ってきたら、どうか何も言わずに、一緒に撮ってやってください。
今までご精読ありがとうございました。 完